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「日常と映画の関係」で記事にする前のおぼえがき的映画第一印象メモ。


by callingu2
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ルディ/涙のウィニングラン

90年代半ばに公開された映画だが、私は知らなかった。
この映画を観て人生を変えたという人の話を聞いて、DISCUSで借りた。

主演のショーン・アスティンは、
ロード・オブ・ザ・リングのサム役だったり、
「24」でもヘタレエリート上司役だったり、
地味だが面白い役をやっている人。

ていうか、サムとあのヘタレ上司が同一人物だったとは。

本作は、大学アメフトの映画ということで、
日本人にはなじみの薄いテーマ。

といっても、メインはアメフトというより、とある青年が夢を追って努力する青春ドラマで
スポーツスポーツしているわけではない。

ちなみに、実話が元になっているんだそうだ。

この青年、アメフトの才能がない。
そもそも体格がよくない。

それどころか、大学に入学できる学力がなく、
親には通学させる経済力がない。

子どものころから、名門ノートルダム大学のアメフト部でプレーするのが夢だったルディが
一度は夢を諦めて製鉄所で働くという道を選ぶものの、
親友の事故死をきっかけに、もう一度と決心して仕事を辞め、
猛勉強して大学に入学し、さらにアメフト部で万年補欠をやりながら努力し続けるという・・・

こう書いてしまうと、ものすごい根性モノという感じなのだけど、
作品自体は、嫌味がない。
あまり大げさな感じがなく、淡々と描かれている。

試験に何度もすべってしまったり、
到底レギュラーになんてなれなかったり。

でも、もう、意志のパワーだけで、彼は努力をやめない。

意地になっても、なんであっても、
夢を実現するために、なにがあっても絶対に必要なことは、
やめないこと、続けること、諦めないこと。

周囲からは、心ないことを言われ、
時に、愛する者が去ったり、不安に押しつぶされそうになったりする。

器用じゃない。
うまい生き方じゃない。

でも、最後に彼は夢を実現するし、
その軌跡が、周囲の心を揺さぶる。

もうだいぶ前だけれど、私がブログに「信じるというゲーム」という詩のことを書いたことがあって、
http://escargot1.exblog.jp/1034217/
そのことを思い出した。

この映画を観て人生を変えたという人は、
それをきっかけにすごく努力して、この映画の舞台である大学に入学した。

時に、映画には、そんな力が本当にあるんだなあ。
by callingu2 | 2009-04-28 00:02 | ドラマ