「日常と映画の関係」で記事にする前のおぼえがき的映画第一印象メモ。


by callingu2
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(500)日のサマー

(500)日のサマー、よかった。

わたしごのみだった。

わたしごのみだったというのは、つまりリアルだったってこと。

恋がかなって有頂天になったり、
右も左も後ろも前も何も見えなくなったり、
いやな予感を見て見ないふりしたり、
失恋でぼろぼろになったり、
相手を憎んだり、恨んだり、
ふて寝したり、当り散らしたり、
絶望したり、たくさん壊したり、
そして、ある日、歩き出したり。

そういう恋のすべてがリアルだと思ったし、

同時に、

愛なんて信じないと言い切った人が、
運命らしきものに出逢って、またたく間に結婚したり、
今までの全部をあっさり「ただ違っていた」と言いのけて、
目の前の全部を全肯定してみたり、

そして、
結局それは、偶然でしかなかったり。

そういう恋のすべてがリアルだと思った。

そして、顔を上げて歩き始めてようやく、新しい恋が訪れたり。

ある恋の終わりの日は、別の恋の始まりの日。

そういう可笑しさと切なさが、
わたしごのみだった。


音楽もよかったし、画もよかった。

主人公が「映画も歌も嘘だらけだ!」と怒鳴り散らすシーンがあるんだけど、
それは、作者の言葉じゃないかな。

キレイごとだらけのラブストーリーは、
最高で最悪な恋を終えたばかりの人間には酷だ。

きっと、作者もそういう経験をしたのでしょう。

恋をする。
恋に傷つく。
それで気がつく。
成長する。

そういうことなんじゃないか、と思わせる。



日常と映画の関係でも記事にしました。
心の準備-(500)日のサマー-
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by callingu2 | 2010-01-15 00:28 | ラブストーリー

THIS IS IT

日常と映画の関係に掲載済み


伝説かおとぎ噺-THIS IS IT-
http://escargot1.exblog.jp/9448047/

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by callingu2 | 2009-12-22 00:17
アカデミー受賞作ということで前評判MAXな中、観ました!

よかった!期待を裏切らない!

子どもたちの活き活きとした表情が最高。
とてもシリアスな状況においても、明るく元気でたくましく、
音楽も映像もPOPで気持ちがいい。

このテンポは、トレイン・スポッティングのダニー・ボイルって感じ。

舞台は色彩鮮やかなインドで、これがイイ!

運命を紐解く、サスペンスな部分と、
インドが抱える貧困や犯罪を切り取る社会派の部分、
クイズ$ミリオネアという、世界中の誰もに身近なモチーフ。

どんどん見入っちゃいます。

次、どうなるの?どうなるの?という興奮や、
登場人物たちに感情移入していくプロセスの心地よさ。

仲良しの兄弟がぼたんをかけちがえて行く過程が切なかった。

ハッピーエンドで、爽やかに元気になる。

これ、各国版でいろいろ作ってほしいモチーフだなあ!



日常と映画の関係でも記事にしました。
It's Dramatic-スラムドッグ$ミリオネア-
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by callingu2 | 2009-06-01 00:17 | ドラマ

めがね

またもやまたもや。

お腹がすく映画です。

なんだ、「かもめ食堂」与論島バージョンじゃんと言えば、
まあ、そうなんだけど。

どっちもね、食べ物が大事なんです。

人は、食べることと寝ること、それがしっかりできれば健やかだ、という。

きもちよく食べているところと、きもちよく寝ているところが
穏やかな本能を刺激してくれます。

小林聡美は、かの三谷幸喜の奥さんですが、
彼の作品に出てる印象ないな~(「やっぱり猫が好き」以外)と
思ったんだけど、調べてみたら

「竜馬の妻とその夫と愛人」

に出てたのね。

おりょうの妹役「きみえ」で。
ほとんどチョイ役だと思いますが。
ていうか、「きみえ」って、「やっぱり猫が好き」の役名。

なんてことは、さておき。

「めがね」は、いいですね。
とっても。

もう「かもめ食堂」で十分分かってるんだけど、いいですね。

ゆったりした気持ちになるし、
なんにもしないで、ただ黄昏る、そういう旅に出たくなりますね。
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by callingu2 | 2009-03-09 11:39 | ドラマ

羅生門

ようやく観てみた名作シリーズ。
黒澤明の「羅生門」です。

やっぱり、さすが、すごくよくできてますね。

なによりも脚本がすばらしい。
洗練されています。

と、そもそも芥川龍之介の「藪の中」が原作で、
この原作がすばらしいミステリー作品だからなのだけれど。

一つの事件に対して、複数の証人たちが異なる証言をする。
いずれも人間の業の深さを感じる、グロテスクな展開。
そして、結局、真実は藪の中。
実に面白い!

映画としての面白さは、映像や音楽の迫力、役者たちの鬼気迫る演技。
作品全体のまとまりも簡潔で、一気に世界観に引き込まれ、
そのあと余韻がいい具合に続く。

名作は名作たる所以あると、常日頃思いますが、
こちらもはずしませんね。

哲学的でもあり、詩的でもあり、そしてまた、
エンタテイメントとして秀逸。

素直に面白かったです。
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by callingu2 | 2008-05-29 16:46
思わず。

過去の恋人との、「恋が始まった瞬間」をひとつひとつ振り返ってしまいましたよ。
どんな恋も、最初はなんともくすぐったく、ほろ甘く、ドキドキとして、あぶなっかしく。

あやういところで、距離を測って、押したり引いたり、様子を見たり。
近づいては離れ、触れてははぐらかし、笑っては視線をそらし、
見つめてははにかむ。

気恥ずかしくなりそうなほど、ただただ、恋が生まれる瞬間を追う映画。
時折、映画だと忘れそうなそこはかとないリアルさ。
もちろん、旅先で偶然出会うことなんて絶対ない美男美女どうしなんだけど。

ふたりの会話は、のっけから理屈っぽくて感傷的。
これを映画的だと感じるかもしれないが、
意外と、私、この女性(セリーヌ)に性格が近い気がするんだけど、
こういう話をのっけからした(できた)人っていうのは、
その後、恋愛関係になりやすい気がする。

セリーヌ自身言うように、
こういう話を受け容れてくれる人はそう多くない、って感じるからかなあ。

この、あてもない夜の彷徨い方がいい。
こういう夜が、恋の始まりには、あるものだよなあと思う。

でも、こういうのは、「始まり」だけにつきもので、
恋も本格的になると、そんな疲れる夜なんて、あえて送らないんだけど。

だから、こういう夜は、人生の中で、
何十回もあるわけじゃなく、恋が始まった回数分だけしかない。

作品は、終わり方もいい。
製作者が何を作りたかったがはっきりしている作品だと思う。
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by callingu2 | 2008-05-01 10:09 | ラブストーリー

まぼろし

シャーロット・ランプリングはすごい。
ただただ、私が感じたのは、それ。

穏やかな関係の初老の夫婦。
バカンスで出かけた海岸で、突如姿を消す夫。
海で溺れたのか、失踪したのか。
自殺なのか、事故なのか、事件なのか。

何も分からないまま、残された妻。

寂しさ、混乱、自己嫌悪、不信、絶望、いらだち、呆然、ため息、嘲り。

愛するものを失った、そしてまた、その理由さえ分からない女の姿を、
カメラはずっとずっと、静かに、追い続ける。

さまよう心は、まぼろしを見る。

その痛々しさ。

涙など流さない。
本当に苦しいときには、涙なんて流れない。

同じ経験をしたことがある人なんて、そうそういないと思うけれど、
けれど、シャーロット・ランプリングの、ひとつのため息、ひとつのまなざし、
それがすべてして、その経験をリアルなものとして露わにしている。

すごい女優だ。

まぼろしへ向けて駆け出していく彼女の背中を、
引き止めることなど誰にもできない気持ちになる。
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by callingu2 | 2008-04-15 13:25 | ドラマ

秋刀魚の味

今の人がみて、何に一番驚くかと言えばやはり・・・

岩下志麻の若さと美しさでしょうねー
意志の強さは感じさせますが、しとやかで品があり、クラシックなお嬢さんです。
オリジナルの「白い巨塔」では、リメイクで矢田亜希子がやってた役回りをやっている人ですから、清純派だったのだなーと。
後々、極道、ましてはポットの宣伝やる人には見えません。

そして、岸田今日子・・・
作中で28~29と言われてますが、やっぱり年齢不詳。
めちゃくちゃインパクト強いです。

あと気になった点は、「ひょうたん」先生は、確かドラマで初代水戸黄門やってた役者では?
どっかで観た顔だなあ~とずっと考えてて・・・、でも実はかつては相当メジャーな人だったのかも。

あと、池上線の石川台の駅(洗足池と雪谷大塚の間)のシーンがあって、なーんもないんですね。昭和34年には。
うちの実家の方かと思うくらい、ただの野っ原が広がってます。

映画の演出について言えば、小津映画の静かさ、あたたかさ、苦さ、コミカルさ・・・大好きです!
冒頭の会社のシーンもいいし、最後の嫁入りのシーンもいい。
ナイター中継がかかってる飲み屋の雰囲気も抜群だし、トリスバーの妖しさとそこでなぜか癒されちゃってるオヤジたちもおいい。
「軍艦マーチ」のエピソードなんか、ぐっと来ますね。
笠智衆の表情が一々いい。

どこがどうとか言えないんだけど、その時代の東京に行った気分になります。
その空気がとてもいい気分にさせて、そこはかとなく切なくさせます。
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by callingu2 | 2008-04-07 00:19 | ドラマ

硫黄島からの手紙

アメリカ人が作ったという感覚は、うまい具合にまったくない。
日本人が作ったとしても、こうはならなかったと思う。

そして、スクリーンに広がる映像は、確かにハリウッドの力を感じる本格的な迫力。
やっぱり日本映画には作れないだろうなと思う。

最近、邦画で戦争モノが多いけど、正直、私のセンスからすると白けてしまうことが多い。
人物にリアリティが感じられないことが多いからだ。
戦争映画を作ってロマンを煽るのは、嫌い。
一方的な反戦モードも薄っぺらいと思う。
あくまであくまで、個人的センスの問題だけど。

「アルマゲドン」か?と思うような主題歌つきの戦争映画はちょっと・・・(「男たちの大和」をまだ見ていないのだけど、長渕剛の歌が私の足を遠のかせている。。。)

今回の映画を観るまで、正直、「戦争なんかいやや、いやや」としか思っていなかった私。
観終わって、でも誰かに攻め込まれたら戦わないわけにはいかないし(その状況を引き起こさないことが大事なんだけど)、じゃあ誰が戦うのかっていうと、あの時代は国家総動員だったわけで、普通の人でも国を守る、家族を守るための力にならなければならんかったのだと、なんかそのへんの気持ちが初めて分かった気がした。
死にたくないし、生きていたいし、誰も殺したくなんかないけど、でもその戦いを誰かに任せられるわけじゃなく、逃げ切れるわけじゃなく、その兵士一人の戦いが、もしかしたら一人の命を救えたかもしれないわけで。
実際、救われた命はたくさんあったと思う。
私が生まれてこれたのも、そのおかげなのかも。

死ぬことが分かっていても、最後まで戦うというのは、そういうことなんだなあ。
そうしないといけなかったんだなあ、とアメリカ映画に教えられてどうするとか思いながら、まあええ映画やったと思うわけです。
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by callingu2 | 2008-04-05 22:22 | 戦争物